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半導体業界の年収ランキング【2026年・有価証券報告書】

半導体業界8社(製造装置・検査装置・計測装置・電子部品・デバイス)の平均年収を、有価証券報告書の記載値(平均年間給与・決算期明記)だけでランキングしました。ネット上に多い「推定年収」や口コミの集計ではなく、各社がEDINETに提出した一次データにもとづく数値です。持株会社単体と事業会社の違い、年収が高い背景、中途採用の入口もあわせて解説します。

有報準拠 半導体業界 年収ランキング

順位会社分野平均年間給与(有報)決算期
1ディスコ精密加工装置約1,879万円2026年3月期
2レーザーテック検査装置(EUVマスク)約1,681万円2025年6月期
3東京エレクトロン半導体製造装置約1,380万円2026年3月期
4アドバンテスト半導体試験装置約1,098万円2026年3月期
5SCREENホールディングスHD単体値洗浄装置(グループ)約1,080万円2026年3月期
6村田製作所電子部品(MLCC)約838万円2026年3月期
7東京精密計測・加工装置約828万円2026年3月期
8ローム半導体(パワー・LSI)約804万円2026年3月期

※各社の有価証券報告書「従業員の状況」記載の平均年間給与(提出会社・全社員平均。賞与・基準外賃金を含む)。「HD単体値」のSCREENホールディングスは持株会社本体(本社機能中心・単体653名)の平均で、事業会社の給与水準とは異なります。レーザーテックは6月決算のため決算期が他社と異なるなど、時点差にもご留意ください。

各社の特徴と転職ガイド

1ディスコ 約1,879万円2026年3月期

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半導体の切断・研削・研磨装置(ダイサ・グラインダ等の精密加工装置)で世界トップシェア。有報には独自の社内管理会計「個人Will会計」の収支が賞与に反映される旨の記載があり、平均給与は賞与を含む数値として業界最高水準クラス

2レーザーテック 約1,681万円2025年6月期

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EUVマスク検査装置で世界シェアの大半を占める。6月決算のため最新確定値は2025年6月期(2026年6月期有報は2026年9月提出予定)。少数精鋭の単体従業員構成

3東京エレクトロン 約1,380万円2026年3月期

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半導体製造装置で国内首位・世界トップクラス。世界の半導体投資拡大が追い風。製造・開発は国内子会社が担う事業会社(純粋持株会社ではない)

4アドバンテスト 約1,098万円2026年3月期

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半導体テスタ(試験装置)で世界トップクラス。単体は連結の3割弱の人員で、グループ全体の給与水準を示す値ではない点に注意

5SCREENホールディングス 約1,080万円2026年3月期

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半導体洗浄装置などを手がけるSCREENグループの純粋持株会社。有報値は持株会社単体653名(本社機能中心)の平均で、SCREENセミコンダクターソリューションズ等の事業会社の水準を示す値ではない点に注意

6村田製作所 約838万円2026年3月期

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積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界シェア首位級。スマホ・車載向けを支える京都の電子部品大手。装置ではなく電子部品・デバイスのメーカー

7東京精密 約828万円2026年3月期

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プローバ・ウェーハダイシング等の計測・加工装置と精密測定機器のメーカー(ACCRETECHブランド)。前事業年度比+5.7%で、IRBANK集計の推移では過去12年の最高水準

8ローム 約804万円2026年3月期

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京都本社の半導体メーカー。パワー半導体・カスタムLSIが主力で、SiCパワー半導体への投資を拡大。装置ではなく半導体デバイスそのものを作るメーカー

半導体業界の年収はなぜ高いのか(有報から読める範囲で)

  • 上位はディスコ(精密加工装置)・レーザーテック(EUVマスク検査装置)・東京エレクトロン(製造装置)と、いずれも世界シェアの高い装置・検査分野を持つメーカーです。世界的な半導体投資の拡大が業績の追い風になってきたことが、給与水準の背景の一つとして挙げられます。
  • 有報の平均年間給与は賞与・基準外賃金を含む数値のため、業績が賞与を通じて平均値に反映されやすい構造です。ディスコは有報に「個人Will会計上の収支は自身の賞与に反映されます」と記載があり、賞与が個人の成果に連動する仕組みを取っています。
  • 実際に、ディスコは前期比+12.4%、東京精密は前事業年度比+5.7%(過去12年で最高水準)、SCREENホールディングスは前期比+1.7%と、直近期に平均給与が伸びた企業が複数あります。
  • ただし賞与連動ということは、業績局面によって変動し得るということでもあります。半年〜1年で市況が動く業界のため、単年の数値だけでなく推移もあわせて確認するのがおすすめです。

持株会社と事業会社の違いに注意

有価証券報告書の平均年間給与は「提出会社(単体)」の数値です。どの範囲の従業員の平均なのかで、数値の意味が大きく変わります。

  • 純粋持株会社の単体値(SCREENホールディングス):単体653名は経営企画・管理部門など本社機能中心の構成。半導体洗浄装置などの事業はSCREENセミコンダクターソリューションズ等の事業会社が担っており、約1,080万円は事業会社の給与水準を示す値ではありません。
  • 単体が連結の一部のケース(アドバンテスト):単体は連結の3割弱の人員で、海外を含むグループ全体の平均を示す値ではありません。
  • 事業会社の単体値(ディスコ・東京精密など):製造・開発を含む全従業員の平均に近く、実態を掴みやすい数値です。それでも職種・役職による差はあります。
  • 中途採用の応募先も、持株会社体制では事業会社単位になるのが基本です。求人票の会社名と募集要項を確認しましょう。

ランキングを見るときの3つの注意点

「HD単体値」は本社の平均

持株会社の有報値は本社機能スタッフ中心の平均。事業会社の技術職の水準は求人票・エージェント経由で確認するのが確実です。

決算期が揃っていない

レーザーテックは6月決算で最新確定値は2025年6月期。他社は2026年3月期が中心です。比較の際は時点差に留意しましょう。

平均値と提示額は別物

平均年間給与は全社員平均で、年齢構成・勤続年数の影響を受けます。中途入社時の提示額はポジション・経験により個別に決まります。

半導体業界の転職で活用したい転職エージェント

半導体の技術系は非公開求人が多く、専門性の見せ方が選考を左右します。複数登録で求人と情報を広く集めましょう。

リクルートエージェント

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求人数業界最大級。装置メーカーからデバイス・部品メーカーまで幅広くカバー。技術系・事務系の両方に強い。

エージェントと求人サイトの両方を利用可能。半導体関連の同業比較・年収レンジ把握がしやすい。

JACリクルートメント

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ミドル・ハイクラスや専門職に強み。年収レンジの高い装置メーカーのポジション紹介に定評があります。

ビズリーチ

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スカウト型。管理職・高度専門職クラスの市場価値把握に。ハイクラスのメーカー求人が集まる。

よくある質問

半導体業界で平均年収が一番高いのはどこですか?
当サイトが有価証券報告書で確認した8社では、ディスコが約1,879万円(2026年3月期)で最も高く、レーザーテック約1,681万円(2025年6月期)・東京エレクトロン約1,380万円(2026年3月期)が続きます。上位は半導体デバイスメーカーではなく、製造装置・検査装置のメーカーが占めています。ディスコの平均は賞与を含む数値で、有報に賞与が個人の成果に連動する仕組み(個人Will会計)の記載がある点など、数値の背景もあわせて確認するのがおすすめです。
半導体業界の年収はなぜ高いのですか?
有報ベースで確認できる範囲では、上位各社は世界シェアの高い装置・検査分野を持ち、世界的な半導体投資の拡大が業績の追い風になってきたこと、平均年間給与が賞与・基準外賃金を含む数値で業績を反映しやすいことが背景として挙げられます。実際、ディスコ(+12.4%)や東京精密(+5.7%)のように前期比で平均給与が伸びた企業が複数あります。ただし賞与連動である以上、業績により変動し得る点には注意が必要です。
SCREENホールディングスの約1,080万円はなぜ注意が必要なのですか?
SCREENホールディングスは純粋持株会社で、有報の平均年間給与は単体653名(経営企画・管理部門など本社機能中心)の平均だからです。実際の事業と採用はSCREENセミコンダクターソリューションズ等の事業会社が担っており、事業会社の給与水準はこの数値と異なります。転職を検討する場合は、入社する事業会社の求人票やエージェント経由でポジションごとのレンジを確認するのが確実です。
半導体の装置メーカーとデバイスメーカーでは年収に差がありますか?
今回の8社の有報値では、製造装置・検査装置のメーカー(ディスコ約1,879万円〜東京精密約828万円)が上位に多く、デバイス・部品のメーカー(村田製作所約838万円・ローム約804万円)が続く分布です。ただし各社で決算期・従業員構成(平均年齢・勤続年数・単体の範囲)が異なるため、装置かデバイスかだけで単純に優劣を判断できるものではありません。
半導体業界への転職はどこから応募すればいいですか?
各社の公式採用サイトのキャリア採用ページが基本の入口です。SCREENグループのような持株会社体制では採用が事業会社単位で行われることがあるため、応募先の会社名を確認しましょう。技術系はメーカー・製造業に強い転職エージェント、ハイクラス層はスカウト型サービスの併用が有効です。詳しくは各社の転職ガイドをご覧ください。

半導体業界への転職を考えたら

まずは各社の転職ガイドで一次データを確認し、エージェント経由でポジションごとの実情を確かめましょう。